闇雲に頑張っている子どもたち
from:竹田慶
「頑張っているのに、なかなか成果が出ない」
「もっと効果的な学習法を知りたい」
という中高生や保護者の方へ。
●「頑張って努力しているのに、なかなか成果が出ない」
という子どもたちをたくさん見てきました。
しかし、その内容は人それぞれです。
例えば、
「勉強が全般的に苦手」
という子もいれば、
「進学校に入ったら、ついていくのが大変」
という子もいます。
他にも、
「勉強時間は長いのに、成果につながらない」
「やってもすぐに忘れてしまう」
「何事もペースがゆっくりなので、終わらない」
「基礎はできるけれど、応用が思うようにいかない」
「苦手教科をどうしても克服できない」
・・・・・・などなど。
●頑張っているのに上手くいかないことが続くと、
「自分は頭が悪いのではないか?」
「何をやってもうまくいかないのではないか?」
と、自信を失ってきます。
すると、「どうせムリ」とあきらめの心が育ってきます。
●しかし、ちょっと待ってください。
上手くいかない原因は、本当に「頭のよしあし」でしょうか?
何をやっても、絶対に上手くいかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
実際に、話をよく聴いていくと、問題は「やり方」にあるようです。
効果のでる「やり方」を知らずに、ただ闇雲に頑張っているだけなのです。
いくつか例を紹介します。
闇雲例1)定期テスト1週間前に、社会のノートまとめを始める中高生
社会の勉強法を少しでも分かっている人ならご存知の通り、
定期テスト1週間前は、ノートまとめより、用語を覚えることに力を注いだ方が点数につながります。
そういうことを知らずに、
「今日は、3時間もノートまとめをしたよ」
と胸を張る子がよくいます。
そこで、こんな会話をします。
「頑張って勉強していたんだね。
ところで、テスト範囲のどのくらい進んだ?」
「テスト範囲が40ページあって、そのうち5ページくらい」
「40ページ中5ページというと、3時間でテスト範囲の1/8くらい進んだんだね。
すると、ノートまとめは3時間×8倍=24時間だから、残り21時間で終わるね」
「あっ、・・・(汗)」
ここで初めて、この学習法は効率的でなく、テストに間に合わないことに気がつきます。
「この学習を続けていく?」と聞くと、もちろん「ノー」と返ってきます。
「もっと時間をかけずに、テストの点数に結びつく学習法があるのだけれど、知りたい?」
「うん、知りたい」
そこで、時間をかけずに効果の高い学習法を教えると、
「もっと早くからこうしておけばよかった」と。
ただ、意味を確認しながら用語を覚えていくだけなのですが。
そもそも、教科書を読んで、一からノート整理をする必要なんてないのです。
ノート整理の目的は頭を整理することです。参考書や問題集の要点整理には、重要なことがコンパクトにまとめられていますから、頭の整理はそれを活用するだけで充分なのです。
闇雲例2)ノートの使い方でもったいないことをしている子
例えば、算数・数学の問題を解いていたら、
「今、何をしているのかわからなくなった」
ということはありませんか?
あるいは、
「書いているうちにノートがゴチャゴチャして、どこに何が書いてあるのかわからない」
「ノートを後で読み返しても、何をどうやって求めたのか、解き方がわからない」
ということはありませんか?
わからなくなると混乱して、余計にわからなくなる。
そういう場合は、ノートの使い方を少し変えるだけで、混乱を抑えることができるようになります。
例えば、
- 「書く場所を決める」
- 「図表を使う」
- 「主語を書く」
- 「単位を書く」
等がポイントです。
ある子は、「主語を書く」「式に単位を書く」ことだけで、「文章題の応用問題が簡単に解けるようになった」と喜んでいました。
他にも、「書く場所を決める」だけで、「頭がすっきりしてミスが減った」という子もたくさんいます。
ノートの使い方を少し変えるだけで、迷うことなく、落ち着いて、今何をしているのかわかるようになってきます。
これは、仕事をする上で必要な「伝達力」「段取り力」「進捗管理力」にもつながる、重要な技能です。
そして、これは生まれ持った才能ではなく、誰にでも身につけることができます
闇雲例3)「なかなかやる気が出ない」
勉強しようと机に向かったけれど「やる気が出ない」となかなか動き出せない子もたくさんいます。
「やる気」を問題にしている子は、やる時とやらない時の波が激しく、なかなか成果に結びつきません。
上手くいっている時はいいのですが、上手くいかなくなり始めると、やる気がなえて、学習量が減ってきます。
すると、「上手くいかない」⇒「やる気ダウン」⇒「学習量が減る」⇒「上手くいかない」⇒「やる気ダウン」⇒・・・、と悪循環にはまってしまいます。
逆に、上手くいっている人は、「やる気」ではなく、それ以外の「あること」を活用することによって、目の前のやるべき勉強に取り組んでいます。「やる気」を一時的に活用することはありますが、「やる気」に頼ることはありません。
そのおかげで、やる気が出ない日でも継続的に勉強できるので、成果が上がります。
毎日のように部活帰りに自習していた高校2年生は、「やる気があるね」と言われてこう答えました。
「やる気がある?いえ、いつも通り習慣だからやっているだけです」
「やる気」を出すことより、「習慣」をつけることに力を注いだ方が、成果につながります。
闇雲に頑張るのではなく、成果につながることをしたい人にオススメです。
・・・・
そのほかにも、「集中力が続かない」「本番で力を発揮できない」「自分に合ったやり方が見つからない」など、闇雲に頑張っている子がたくさんいます。
頑張っているのに成果が出ていない人は、効果の出る「やり方」を知らないだけです。
あきらめる前に、効果の出る「やり方」を学び、変えてみましょう。
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