怒っている人は「困っている人」
from:竹田慶
最近、誰かに怒られたり、八つ当たりされたことはありませんか?
あるいは、あなたが、何かにムカついたり、怒ったりしたことはありませんか?
怒ったり、怒られたりしたときに、心穏やかにいられる方法を紹介します。
怒っている人は「困っている人」
精神科医の水島広子博士は、著書『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方』で次のように書いています。
怒っている人と言うのは「困っている人」です。(中略)ものごとが自分にとってスムーズに進んでいれば、腹を立てたりはしないからです。何か自分にとって困る状況があるからこそ、怒るのです。
なるほど。確かに怒っている時って何かに困っている気がします。
例えば、目の前のこと(勉強や部活、仕事)がはかどっていない時はイライラします。上手くいっていないことに困っているのですね。
「困っている理由」いろいろ
困っている理由はいろいろあります。
メールがすぐに返ってこなくてイライラする人は、「早く反応がほしいけれど遅い」「大切にされていないようで寂しい」という理由で困っています。
「こんな風になるはずじゃなかったのに…」と、現実が思うようにいっていないときは、誰もが困ります。
求められていないのに、「うるさくアドバイスする人」も困っている人です。
「現状が我慢できないから」「相手がかわいそうで見ていられない」「進歩が見えなくて耐えられない」という形で困っています。
だから、「現状は良くないからこう変えたら?」とアドバイスをしたがるのです。
子どもの成績が悪かった時、親が子どもに「ほら、だから言ったでしょ!あれほど勉強しておいた方がいいって!」と怒るのも同じですね。
“HELP ME!”と言おう
自分がイライラしているのは、何かに困っているから、と気づけば、怒らずに対処することもできます。「困っているから助けて」といえばよいのです。
しかし、それはちょっとした勇気が要りますよね。大人でも(大人の方が?!)勇気がいります。本当は、「困っているから助けて」と言える人の方がカッコいいと思いますが、なかなか勇気を出せない人は多いのです。
もし、自分がイライラしていたら、「自分は何に困っているのだろう?」と問いかけてみましょう。そして、一呼吸おいてから、相手に「困っているから助けて」と伝えてみましょう。
すると、怒ったり八つ当たりしたりすることなく、イライラが解消され、お互いに心穏やかにいられることでしょう。
世界が変わる・関係が変わる
逆に、「怒っている人」や「うるさくアドバイスしてくる人」、「やたらに注意してくる人」と出会ったら、「困っているんだな」と見てみましょう。すると、世界の見え方がずいぶん変わってくるはずです。
そして、怒られて自分を傷つけたり、守りに入ったり、反撃したりすることは、もうしなくて済むようになることでしょう。
最後に質問です。
(あなたでも、周りの人でも)
怒っている人はいませんか?
その人は、何に困っているのでしょうか?
どんな助けを必要としていますか?
あなたと、あなたの周りの人たちが、心穏やかでいられますように♪
May Love & Peace prevail on earth!