【悩み・課題】
高校1年生のBさんは、学校の英語についていけず、苦労していた。
「何がわからないか、わからない」
「何から始めれば良いのかわからない」
そんな悩みを抱えていた。
【対策1】単元別・学力診断テスト
そこで、学力診断テストを実施。単元別に理解度を数値で「見える化」した。
「わかり易くていいですね。これでどこを復習すれば良いのか、よくわかりました」
Bさんも、保護者も納得の様子。これでやるべきことが明確になった。
【選択】学校内容?それとも復習?
中高一貫の進学校では、学校の内容についていくのが大学受験の一番の近道。
しかし、一度そのレールから外れてしまうと、回復するのに時間がかかる。
学校の進度は早く、ついていくのがやっと。
課題や小テストも多く、目の前のことに追われ、復習が追い付かないからだ。
そこでBさんには、2つの選択肢があった。
1. 学校のサポートを中心に進める
2. 抜けている単元の復習を中心に進める
【対策2】ピンポイントで弱点克服+テスト勉強の仕方
「とにかく弱点克服をして、しっかりとした基礎作りをしたい」
Bさんは、目先のテスト結果よりも、大学受験を見据えて基礎固めを優先した。
「ただ、テスト前だけテスト勉強の内容を進めてもらうことはできますか?」
もちろん、可能だ。それどころか、その方が学習効果が高まる。
というのも、今まで自分でやってきて上手くいっていなかったのだから、
テスト勉強の仕方に少なからず「ムリ・ムダ・ムラ」があるはず。
ならば、テスト対策を通じて学習法を改善することで、
長期的にも短期的にも成果につながるだろう。
【結果】
Bさんは、次の3つの成果を手に入れた。
- 中学3年分の弱点克服は、わずか4ヶ月で解消した。
一つ一つの単元は、はじめからていねいに進めたが、
必要な単元をピンポイントで取り組めたため、スムーズに解消できた。 - 定期テスト・実力テストともに20点以上の点数アップした。
弱点克服の結果、学校の内容もよくわかるようになり、普段の学習効果が高まった。
その延長で、テストの点数がアップしたのは必然だった。 - また、もれなく弱点克服ができたため、大学受験に向かう基礎固めもできた。
【成功の秘訣】
中高一貫進学校は課題が多く、「その場しのぎの学習」になりがちです。
次から次へと課題・小テストがあり、復習や基礎固めをしている余裕がなく、気が付いたら
「何がわからないかわからない」
という状態に陥ってしまうことがよくあるのです。
また、学習進度が速く、課題や小テストが多いので、学習総量が多いように見えます。
しかし、実際には同じような内容を別のテストで出題しているだけなので、
一度その単元をしっかり理解したなら、他のテストの対策は思い出す程度で、ほとんど必要ありません。
「日々の学習で学校についていくのが大事」というのは、
決して「その場しのぎの学習」を推奨しているのではなく、
「一つ一つ確実に」というメッセージです。
それが、中高一貫校生が成功するための大きな秘訣でしょう。
【中高一貫生のための個別指導活用法】
Bさんには2つの選択肢がありました。
1. 学校のサポートを中心に進める
2. 抜けている単元の復習を中心に進める
もちろん、どちらか一方だけではなく、両方を選択して、配分を決めるのも自由です。
例えば、学校のある期間は「1. 学校のサポート」中心に進め、長期休みの間に「2. 復習」中心に進めることもできます。
例えば、まずは「2. 復習」中心に進め、苦手克服してから「1. 学校のサポート」中心に移行し、さらに慣れてきたら学校内容は自分で進めつつ、「3. 大学受験に向けた応用」中心に進めることもできます。
あなたなら、どのように進めたいですか?
【選択のヒント】2つの選択肢のメリット・デメリット
1. 学校のサポートを中心に進める
【メリット】学校の予習を進めることで、学校の授業中に「わかる」「できる」を体験し、自信を育みながら、トータルの学習時間を効果的にすることができる。そして、学校のテストの点に直結するので、すぐに成果を上げるには適している。
【デメリット】予習中に抜けている単元の説明もする必要があるため、予習も全ては進められないこと。また、弱点克服までには時間がかかるため、一度テストの点数が上がっても、その後の伸びには時間がかかる。
2. 抜けている単元の復習を中心に進める
【メリット】まず、抜けている単元を押さえ、「弱点克服」「学力の基礎固め」を行う。学力診断テストの結果を踏まえてピンポイントで弱点克服ができるため、より確実に、より早く基礎固めを行うことができる。そのため、長期的な成長が見込める。
【デメリット】当分学校の内容は自力で進めることになるので、学校のテストの点に表れるまでに、少し時間がかかる。