ビビリが恐怖と仲良くするには?
入試前の「恐れ」の感情
入試本番が近づいてくると、多くの受験生の心に「恐れ」の感情が芽生えてきます。
「合格できるだろうか?」
「失敗したらどうしよう?」
人生に関わる大事なことだから、失敗を恐れるのは当然です。
しかし、恐れる気持ちは、行動にブレーキを掛けます。足をすくませ、本番前の勢いをそいでしまいます。
それは、助走をしてきた飛行機が、飛び立つ直前に失速するようなものです。飛び立てなかったり、墜落したり、非常に危険な行為です。
実際、目の前の学習に集中できなくなったり、合格できそうな学校を探し始めたり、やるべきことに手を付けられなくなってしまう受験生がたくさんいます。
「ビビリ」は受験に向いていない!?
特に、小心者の「ビビリくん」「ビビリさん」にとっては、悩ましいことです。
こう書くと、「ビビリ」は受験に向いていないように聞こえるかもしれません。
ところが、「ビビリ」はそんなに悪いことではありません。実は、成功する人の中には「ビビリ」が意外と多くいるからです。
「ビビリ」には、「ただのビビリ」と「成功するビビリ」がいます。
「ただのビビリ」は、成長しない
「ただのビビリ」は、「失敗したらどうしよう」と未来を悪い方に考え、やるべきことに手を付けられなくなります。更に臆病(おくびょう)が進むと、「どうせムリ」とはじめから諦(あきら)めてしまい、挑戦しなくなります。
「ただのビビリ」は、勉強に手を付けられないから伸びません。その結果、受験校を下げても、合格ラインぎりぎりになります。
危険を感じたから怖いはずなのに、怖いから危険が増してしまいます。
「成功するビビリ」は、準備する
一方、「成功するビビリ」は「失敗するかもしれない」と恐れを抱きますが、だからこそ、失敗しないための準備を徹底します。
こういう人は、準備をしても「まだ足りない」と入念に、徹底的に、不安要素を消していきます。その結果、成功の可能性が格段に上がるのです。成功者にビビリが多いのは、こうした理由からです。
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入試の合否が気になり、臆病が顔を出してきたら、「成功するビビリ」になりましょう。
「失敗するかもしれない」と思ったら、「だからこそ」準備を入念に行い、不安要素を消していくのです。