後悔しない受験
何かを選ぶ時、人は迷います。
「あの時別の道を選べばよかった」と後に悔いが残る選択はしたくありません。
Aさんの選択
高3に上がる前の春、Aさんは進路で悩んでいました。
第一志望の東京理科大は雲の上。現状の学力とのギャップが大きく、恥ずかしくて他人に言えない程でした。
学校の成績はまずまずあったので、指定校推薦で第3志望の大学を狙うことはできました。
悩んだ末、Aさんは決めました。
「もし理科大を受けて落ちたなら、仕方がないと納得できるけれど、受けずにほかの大学に行ったら、“あの時受けていたら受かったかもしれない”と後悔すると思う。だから、指定校推薦ではなく、一般受験で理科大を受ける」
彼女が大切にしたのは、「納得できるかどうか」でした。「合格するかどうか」は二の次だったのです。
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春の段階で覚悟を決めたAさんは、その後もたゆまぬ努力を続け、見事、第一志望の東京理科大に合格しました。
選択基準を持つ
人生の岐路に立った時、どの道を選ぶか迷います。その選択が正しかったかどうかは、その時点ではわかりません。
だからこそ、後で悔いの残らない選択をできるよう、選択基準を持っておくことが大切です。
「どうすれば後悔しないか?」
を考えるのは一つの選択基準となるでしょう。
別の言い方をすると、
「何を選べば、失敗した時も胸を張っていられるか?」
という問いに答えることでもあります。
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ライフスキルとして進路選択をする
世の中はますます変化が激しくなっています。激流に飲まれ流されるばかりでは、あっちへ行かされ、こっちへ行かされ、人生のコントロールを失ってしまいます。
今の若者たちは、今まで生きてきた大人たちよりも、数多くの選択を迫られることでしょう。
だからこそ、受験というイベントを通して、真剣に「進路選択」をすることは、とても価値のあることです。
自分の本心にアクセスし、悩み、悔いの残らない選択をしてみましょう。
その経験は、その後の「進路選択」にも役立つライフスキルとなって、あなたを大いに助けてくれることでしょう。