受験生に贈る ココロの習慣、コトバの習慣 (3)
from:竹田慶
「受験生に贈る ココロの習慣、コトバの習慣」
をお届けしています。
『第一志望にこだわって合格する人は…』
●第一志望にこだわって合格する人は、ぶれない「理由」を持っている。
その上、憧れで済まさず、プライドを持っている。
秋の教育相談で、中学3年のAさんは学校の先生に言われた。
「今の実力では、I高校は合格できるけれど、第一志望のT高校には届いていない。その差は大きく、かなり厳しい」
ショックを受けて、うなだれながら塾に来たAさん。
投げやり気味に、こういった。
「I高校に行くからいいよ。I高校だっていい学校だよ」
そして、I高校の良い点をいくつか挙げていった。
その姿は、気持ちが頑張っていた。
Aさんに尋ねた。
「もし、どこでも合格できるとしたら、本当はどこに行きたいの?」
少し間があって、答えが返ってきた。
「それはT高校でしょ」
続けてAさんは、T高校に「行きたい理由」をどんどん挙げていった。
今までに何度も聞いてきた理由だ。ぶれていない。
そして、Aさんは言った。
「T高校を受ける」
それからAさんは、今まで以上に努力した。
憧れから始まった「行きたい理由」。
こだわり続けることで高まった「プライド」。
これらがAさんを後押しした。
そしてみごと、念願の第一志望校に合格した。
秋の時点ではチャレンジだったが、
少し余裕を持てるまで成長していた。
受験を振り返ってAさんは言った。
「あの時は本当にどうしようかと思ったけれど、T高校にしてよかった」
「やっぱ、どうしても行きたかったんだもん」
「決めてからは、必死にやった。最後は意地だよね」
ぶれない理由とプライド。
第一志望にこだわって合格する秘訣のようだ。
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