急がば回れ!効果的な「答え合わせ」のコツ
「答え合わせ」を効果的にしていますか?
学力の低い子を見ていると、答え合わせをしていなかったり、答え合わせをまとめて行っていたりします。
すると、努力しても身にならなかったり、場合によっては、間違ったことを間違ったまま覚えてしまったりするので、「本当にもったいない」と見るたびに思います。
答え合わせは鏡
答え合わせをしないのは、お化粧をしたのに鏡を見ないようなものです。鏡を見なければ、きれいになったかどうかわかりません。口紅がはみ出ている…、ツケマがひどいことに…、なんてことは避けたいですね。(^^;)
学習も同じです。答え合わせが鏡の役割を果たしてくれます。やったことが、正しくできているかどうか確認できるのです。すると、正しければ安心して次に進めますし、間違っていたらその場で直すことができます。これで、後で恥ずかしい目に合わずに済みますね。
答え合わせのタイミング
答え合わせをいつ行っていますか?もしあなたが学びの質を高めたいと望むのでしたら、「大問ごと」に答え合わせするのが良いでしょう。
想像してみてください。もし1問目が間違っているのに気づかず、次の関連した問題に取り組んだらどうでしょう?同じことを同じように間違えてしまうと思いませんか?
すると、何問も連続で間違え、まとめて答え合わせをしたときには、「×」ばかりになってしまいます。これでは、せっかく努力したのに、嫌ですね。やる気がなえてしまいます。
その上、間違った方法を覚えてしまうので、学力は逆に下がってしまいます。もったいない。
ですから、答え合わせは「大問ごと」に取り組むようにしましょう。最後の仕上げで、テスト形式で行う場合は、別ですよ(^^)v
解説の読み込み
あなたは解説をどのくらい読み込んでいますか?チェックしてみてください。
- 解説を読んでいる
- 正解した問題も、解説を読んでいる
- 選択問題は、正解以外の選択肢の何がどのように間違っているのかを確認している
- 別解があるときは、必ずそちらの方法も確認し、実際に解いている
- 納得がいかない箇所は、調べたり、人に聞いたりしている
いかがでしょう。どのくらいチェックが付きましたか?チェックが多いほど、解説の読み込みが深く、学習の質が高いといえます。
解説にしか書かれていない情報
ちなみに、多くの問題集では、「整理まとめ」に書かれていないことが「解説」に書かれていることがあります。ですから、もし正解したからといって解説を読み飛ばしてしまうと、必要な知識を飛ばしてしまうことになってしまいます。高得点を取りたい人は特に、隅から隅まで読み込むようにしましょう。
解説の詳しい問題集を使おう
また、自学自習するための教材は、できる限り解説が詳しいものを選ぶようにしましょう。わからずに学習が止まることが減り、時間を短縮できます。
今、手元にある難関大学受験用のZ会の数学問題集を調べたところ、問題36ページに対して、解説が206ページもありました。実に6倍の解説を付けているのですね。
学力を高めたければ高めたいほど、解説をじっくり読み込むことが大事なことが分かります。
まとめ
さて、効果的な「答え合わせ」のコツを紹介しました。
- 大問ごとに答え合わせをし、正解した問題もしっかり解説を読み込む。
- 納得がいかない箇所は、調べたり質問したりして、解消する。
たったこれだけです。小学生でもできますね。しかし、この小さな差が、学習の質の大きな差を生み出します。
あなたは、どのように取り組んでいますか?
もし、できていないことがあったら、まだもったいない努力を続けますか?それとも、「急がば回れ」の精神で、学習の質を高めていきますか?