受験生に贈る ココロの習慣、コトバの習慣(4)
from:竹田慶
「受験生に贈る ココロの習慣、コトバの習慣」 をお届けしています。
チャレンジできる人は
●チャレンジできる人は、それに見合うだけの安心感を持っている。
例えば、周りのサポートが温かい。
中学3年のYさんは、チャレンジ校を受験するかどうか迷っていた。
その彼女が最後は迷いなくチャレンジすることを決めた。
「受験は合格率が100%ではないので、もし公立高校に落ちたら、
私立に入ってお金もかかるじゃないですか。
そうなると嫌だなっと思っていたんですけど…。
でもお母さんが、行きたい学校があるなら、そっちの学校で頑張って、
頑張ってダメだったら、そのお金は払うから大丈夫だって言ってくれたんです。
それが一番大きかったです」
受験を振り返り、Yさんはそう話してくれた。 親のサポートが温かい。
脳科学者の茂木健一郎氏は次のように言っている。
「安全基地が固められてこそ、チャレンジができる。」(『脳を活かす勉強法』)
感情が、「安全なこと」と「チャレンジングなこと」のバランスを取っていて、
「安全なこと」が小さいと、「チャレンジングなこと」も小さくなり、
逆に「安全なこと」が大きくなると、「チャレンジングなこと」も大きくなるのだそうだ。
茂木氏はこう続けている。
「安全基地の役割とは、子どもがあくまでも自主的に挑戦しようとすることを、
後ろからそっと支えてあげることです。
一番大事なのは、見守ってあげること、見てあげること。
見てあげることこそが、安全基地の最も大切な要素なのです。」
Yさんは、家庭が安全基地としてあったからこそ、チャレンジできた。
親のサポートは、とても偉大だ。
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