『3匹の子ブタ』と「学びの基準」
from:竹田慶
「学んだ分だけ身に着け、点数につなげられる人」と「いくら勉強してもなかなか身につかない人」の違いは何だと思いますか?
そのヒントが『3匹の子ブタ』にあります。
『3匹の子ブタ』あらすじ
三匹の子ブタはそれぞれ自分の家を建てることにしました。
一番年上の子ブタは、簡単にできるワラで家を建て、二番目の子ブタは、木の枝で家を建てましたが、オオカミに家は壊され、2匹とも子ブタは食べられてしまいました。
三番目の子ブタは、手間と時間をかけてレンガ積み上げ、頑丈な家を建てました。
そこに、オオカミがやってきて、レンガの家を壊そうとしましたが、びくともしません。
そこで、オオカミは煙突から家の中に入り込もうとしますが、子ブタが煙突下の暖炉で大きな鍋に火をかけたので、オオカミは煙突から煮えたぎる鍋の中に落ちてしまいました。
オオカミを退治した子ブタは、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
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ワラや木の枝の家のように、手軽に作ったものは、簡単に壊れてしまいます。逆に、レンガの家のように手間と時間はかかるけれど、一つ一つ丁寧に作り上げたものは、壊れにくく、危険を遠ざけ、成果につながります。
勉強だって、スポーツだって、芸術だって同じこと。
簡単に覚えたことは、簡単に忘れます。
「せっかく努力するのだから、オオカミに襲われず、意味のあることをしたい。」
そう思うあなたは、ワラや木の枝の家ではなく、しっかりしたレンガ造りの家を建てたいと思うでしょう。
ではどうすればいいか?
一番大事なことは、
「学びの基準」を高める
ことです。
例えば、数学の問題を解くとき「わかる」からOK、というのはワラの家の基準です。
「できる」からOKというのは木の枝の家基準。
「早く正確にできる」までやって、レンガの家基準になります。
また、例えば英単語を覚える時はどうでしょう。「意味が言える」からOKというのはワラの家基準。「何とかスペルまで書ける」だと木の枝基準。「例文で使え、英⇔日訳を即答できる」までやって、レンガの家基準になります。
ポイントは、
「即答できるレベルまで身に着ける」
ことです。
そこまでやれば定期テストや入試のオオカミに襲われても、動じず、安心して退治することが出来るでしょう。